【イベント開催】ドキュメンタリー映画「ちづる」上映会&トークイベントー障害者と、その家族との向き合い方を考えるーPlus-handicap Theater #1

Plus-handicap Theater #1 にて上映する『ちづる』
Plus-handicap Theater #1 にて上映する『ちづる』

 

重度の障害を持つ妹が生まれたことで、家族の注目が私に集まらなくなった。
子どもながらに妹を恨んだことがある。私だって甘えたかったのに。
大人になると、将来は妹の世話を考えなくてはいけないことに気づいた。
こんな気持ちを持ったらダメだと思いながらも、両親を恨んだことがある。
 

自分の家族に障害者がいることが相手の家族に分かったことで結婚が破談になった。
結婚式で親族に会わせられないわと言われたり
あなたの遺伝子にもリスクがあるんじゃないの?と言われたり。
私自身に責任はないと思うんだけど。
 

家族に障害者がいると、周囲からの視線に神経を使うことがあったり
偏見の目にさらされたり、早くから自立を求められたりと
当事者とはまた違った観点から「生きづらさ」が生まれます。
 

自分の子どもに障害があった場合の親御さんにも様々な葛藤がありますし
最近では障害を持つ兄弟姉妹がいる「きょうだい」の立場からの
いろいろな議論や支援が生まれてきています。
先天性なのか、後天性なのかという受障経緯によっても、
家族が目の当たりにする障壁は大きく変わります。
 

母と赤崎監督 『ちづる』より
母と赤崎監督 『ちづる』より

 

今回、Plus-handicapでは初の上映会を開催します。
上映するのは『ちづる』というドキュメンタリー映画です。
 

自分の妹のことをどう説明したらいいか分からない。
だから言葉で伝えるかわりにカメラを向けることにした。
『ちづる』公式サイトより)

 

重度の知的障害と自閉症をもった妹・千鶴とその母の1年間を追った
ドキュメンタリー映画である『ちづる』は
実の兄である赤﨑正和さんが監督を務めています。
 

真っ正面から向き合えていなかった妹にカメラを向けることによって、
だんだんと新しい家族との関係性を築くことができたという
撮影とともに変わっていく監督自身の過程も映像から伝わってきます。
 

千鶴と母と赤崎監督
千鶴と母と赤崎監督

 

当日は赤崎監督にもお越しいただき、
『ちづる』の撮影を通じた自身の家族観の変化などをお伺いするとともに
重度の知的障害を伴う自閉症と診断された兄と弟との間に育ち
現在は障害者や高齢者、マイノリティ等、誰もが包摂される
学びの環境づくりを実践することを目的としたNPO法人Collableの代表である
山田小百合さんにも障害のある家族との向き合い方についてお話を伺います。
 

「障害者とその家族」というテーマに関して
意見や考えをお持ちの方はぜひご来場いただければ幸いです。
皆さまとお会いできますこと、心より楽しみにしております!
 

Plus-handicap イベント風景
Plus-handicap イベント風景

 

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Plus-handicap Theater #1
ドキュメンタリー映画「ちづる」上映会&トークイベント
ー障害者と、その家族との向き合い方を考えるー
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●日時
11月7日(土)14時半〜17時(開場14時)
 

●会場
3331 Arts Chiyoda B105マルチスペース
東京都千代田区外神田6丁目11-14
http://www.3331.jp/access/
 

●当日の流れ
・障害者とその家族というテーマでの話題提起
・『ちづる』上映会(本編79分)
・トークセッション
・質疑応答
 

●トークゲスト
ドキュメンタリー映画「ちづる」監督:赤﨑正和
NPO法人 Collable 代表理事:山田小百合
当日のモデレーター:佐々木 一成(Plus-handicap編集長)
 

●参加費
2000円(当日会場にて)

●お申し込みはコチラから
http://kokucheese.com/event/index/342212/

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この記事を書いた人

Plus-handicap 編集局