ゲイの「出会い」と「恋」と「セックス」

こんにちは!恋愛大好き人間の宇高みらんです。
 

私たち人類の共通の関心ごと、恋愛。
 

突然ですが、ゲイの人の恋愛事情って、どうなっているんでしょうか?ヘテロ(異性愛)の私にとって、ゲイの恋愛はナゾに包まれているように感じます。
 

ゲイはどうやってゲイに出会うのか?
ゲイはどういう風に恋に落ちるのか?
ゲイのセックスとは?
 

というわけで、今回はそんなゲイの恋愛事情を探るべく、ゲイの人を取材してきました。
 

今回取材させていただいたのは、網谷勇気さん(35歳)。網谷さんはカミングアウトをして以来、ニューズウィーク誌の「ゲイin Japan」の表紙を飾るなど、ゲイのアイデンティティを持って生きてこられた方です。今回はそんな網谷さんに、ゲイについての疑問をぶつけてみました。
 

今回、取材に協力して頂いた網谷さん。
今回、取材に協力して頂いた網谷さん。

 

多様化するゲイの「出会い」

 

一般的には、男性の約5パーセントがゲイだと言われています。決して数は多くありません。恋愛をするのにも、相手を見つける段階で、まず苦労しそうです。ゲイはどのようにして相手を見つけるのか、網谷さんに聞いてみました。
 

ゲイ同士の出会い方はいろいろあって、ざっと挙げると、友達の紹介、新宿二丁目、LGBT専用の合コンパーティー、ゲイ専用の出会いアプリなど。非常に多岐にわたっています。そもそも、インターネットがなかった時代、ゲイの出会いは雑誌の文通欄などに限られていたんですね。それが、インターネットの登場によって、いろんな出会い方ができるようになった。ホームページを作ってつながりあったり、掲示板で出会ったり。さらに、SNSの登場によって、出会いの方法は格段に広がりました。最近ではゲイ専用のスマートフォンアプリなんかもありますね。

 

「出会い系」が出会いの一つのツールであるのは、ヘテロ(異性愛)の人にとっても同じ。でも、やはりゲイは数が少ないために、「出会い系」を使うことに対するハードルは、ヘテロの人以上に低いのかもしれません。
 

ゲイの恋模様は「人ぞれぞれ」

 

一目ぼれからはじまった恋愛、体の関係からはじまった恋愛、友情からはじまった恋愛……。恋愛にはイロイロあるものです。かくいう私も、イロイロな恋愛をしてきました。ゲイの人は、どんな風に恋をはじめ、恋におち、恋に破れるのでしょうか。網谷さんに質問してみました。
 

恋については、これはもう、人それぞれとしか言いようがないですね。自分自身のことで言うと、一目ぼれだったり、だんだん好きになっていったり、いろいろあります。もちろん、はじめて会った瞬間に「なんとなく好きだな」っていうのはあって、その感覚が恋愛に繋がっていくことは多いんですが。

 

かつてNewsweek誌で表紙を飾ったとき。
かつてNewsweekで表紙を飾ったとき。

 

ゲイの恋愛でよく言われるのが、ストレート(ゲイではない人)の人は対象になるかどうかということですね。これも人それぞれなんですが、僕の場合はストレートの人も恋愛対象になります。ただ、ストレートの人にもグラデーションがあって、ストレートとゲイをはっきり区別することってできないんですよね。たとえば、ストレートの中でも、同性とキスだけはできる、キスは嫌だけど下半身を触られるのは大丈夫、セックスはできるけど恋愛はできない、などなど色々な人がいる。そういう人なんかは、バイに限りなく近いストレート、と言えるかもしれません。

 

「グラデーション」という言葉を聞いて、私はハッとしました。言われてみれば、たしかに、私はヘテロ(異性愛)ですが、お酒に酔って女友達にキスすることはしょっちゅうあるし、かわいい女の子がいたら裸で抱きしめてみたいとも思います。そういう意味では私もバイに近いのかもしれません。「グラデーション」という言葉は、網谷さんの話を聞いていくなかで、一つのキーワードであるように感じました。
 

ゲイの人はどうやってセックスするの?

 

私にとって、やっぱり気になるのがセックスの問題。私が持つゲイのセックスのイメージと言えば、やっぱりアナルセックスです。セックスについて、思い切って聞いてみました。
 

セックスも、人よってそれぞれなんです。世間的には、ゲイはアナルセックスをすると思われがちだけど、実際は、アナルセックスをしないゲイは沢山います。肛門を使うというのは、射精に辿りつくための一つの方法でしかなくて、何をもってセックスというのかは、人それぞれなんですよね。
 

網谷さんの瞳の奥にご注目。
網谷さんの瞳の奥にご注目。

 

ただ、ゲイの傾向として、経験人数が多いということは言えるかもしれません。僕の場合は・・・すみません、ちょっと言えません(笑)。ワンナイトラブの回数が多いから、どうしても多くなってしまうんですよね。ゲイ同士のセックスって、お互いに「ヤりたいものじゃん」っていう暗黙の了解みたいなものがあるから、セックスに対するハードルが低いんです。あとは、いわゆるネコ(受ける側)とタチ(攻める側)っていうのも、そもそも明確に分けられるものではないんですよね。ネコとタチの差は、実はあいまいなんです。というのも、精神的にはタチであっても、セックスするときにはネコになる人もいる。こういうのって、男女の関係でもそうじゃないですか?

 

学生時代ワンナイトラブにいそしみ、両手足でギリギリ数えられないくらいの人とセックスをした私。ですが、ゲイの人たちの経験人数には、まるで敵わない・・・と私は直感しました。例えば、ワンナイトラブをするとき、私は相手とかけひきをしたり、話をしたりしたうえで、最後にセックスに至ることが多いのですが、ゲイの人にとっては、むしろ、セックスも、相手を知るための手段の一つであるような印象を受けたのです。ただ「セックス=アナルセックスではない」というのは、私にとって大発見でした。
 

ゲイは瞳の奥が濡れている

 

私が十代のとき、あるゲイの男性から聞いて心に残っている言葉があります。それは「ゲイという生き物は、瞳の奥が濡れている」という言葉。思えば、私にとって、その言葉はゲイという存在に興味を持つ大きなきっかけになりました。
 

網谷さんに会ったとき、私が一番に感じたのは、「この人はなんてセクシーなんだ!」ということ。うまく説明できないのですが、出で立ちから、そこはかとなくセクシーな雰囲気が漂っているのです。まさに「瞳の奥が濡れている」。あえて説明を加えるならば、欲望と哀しさがあふれ出している目、と言えるかもしれません。
 

私は、本当は、ゲイ、バイ、ヘテロといった括りは、あまり好きではありません。性的にどういうスタンスを取っているかは、その人にとって大事なことだと思うけれど、「ゲイ」というラベルを貼ってしまうことで、その人の、魅力や性格や特徴までもが見落とされてしまう気がして。
 

ですが、網谷さんと会って、その感じ方はすこし変わりました。「瞳は濡れている」ということ、ゲイであるということが、網谷さんにとって、どれほど影響を与えているか、はっきり目の当たりにしたからです。「ゲイ」という括りを重く見ることも、軽く見ることも、私はできないと思いました。
 

みなさんの中に、あるいは周辺に、ゲイの人はいますか?ゲイであることは多分、人間の性的なグラデーションのなかで、極端な位置にいるというだけで、決して「特別」なことではありません。「特別」であって「特別」でない。性的なグラデーションを理解することが、ゲイを知る一歩なのではないかと、網谷さんに会って私は思いました。

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この記事を書いた人

田中 さくら

平成生まれ、ゆとり教育をふんだんに受けて育つ。四国出身。東大卒。現在は主婦。メンタルと肌の弱さが悩み。